TQQQリバランス投資 シミュレーション結果(取り崩しなし)

ETFリバランス投資

概要

TQQQを総資産の半分、リバランスしながら維持し続ける投資法でどの程度利益を上げられるかをシミュレーションしました。

今回の計算では、資産は10年間で約11.9倍に増えました。

サクソバンク証券

背景

 TQQQリバランス投資は、資産を一定期間ごとに現金:TQQQ=50:50にリバランスする投資方法です。株価が下がったら買い、株価が上昇したら売り、となる逆張りであり、現金比率を50%と比較的高めに保つ手法です。

 2011年から2020年末まで10年間、毎月ナスダック100をレバレッジを掛けて売買したとき、約4倍レバレッジを掛けると10年後の資産が最大になりました。ハーフケリーで考えると2倍程度が資産推移を考慮すると適切なレバレッジ倍率になるのではないかと考えます。これはレバナス程度となり、TQQQの半分よりちょっと高いレバレッジ倍率です。リバランス投資法はQQQのレバレッジ1.5倍相当で運用することにより、QQQよりも資産上昇が大きく、TQQQよりも安全な資産推移を目指します。

リバランス投資について

リバランス投資の概観については下記エントリをご参照ください。

計算方法

  • 計算期間:2011年1月頭~2020年12月末
  • 初期投資額:2000万円
  • 為替: 110円/ドルで固定
  • 取引手数料: 0.2% (売・買時両方。サクソバンクの取引手数料を参考にした。)
  • 初日に投資額の半分をTQQQのETF購入する。
  • 3か月に1回、1月, 4月, 7月, 10月最初の営業日に現金:ETF=50:50にリバランスする
  • 株価: Yahoo Finance USAデータを使用
  • 使用言語: Excel VBA
  • 税金:今回は残念ながら考慮していません。

計算結果

下のグラフは2011年1月1日から2020年12月31日までのTQQQ終値の推移です。

TQQQの2010年末の終値は1.54で2020年12月末の終値は90.9ドルでした。この間59倍になりました。

 下のグラフは現金:TQQQ=50:50での資産推移です。

青が総資産、オレンジが現金資産、灰が株資産(評価額)です。今回のシミュレーションでは、資産は11.9倍に増えました。

下のグラフは資産のうちの現金部の推移です。

3か月毎にリバランスしているので、デコボコなグラフになります。

 下のグラフは現金:TQQQ=50:50での資産倍率推移です。

2010年末を1としています。2020年末で約11.9倍になりました。

下グラフは現金:TQQQ=50:50での資産と資産DDです。

資産DD=現在資産/過去最大資産です。資産DDはオレンジです。2020年に資産は最大から約6割まで減少しました。

下のグラフは現金/総資金の推移です。

3か月に1度リバランスしてます。概ね、現金比率0.4~0.5のところを推移しています。ETFが上昇したため、現金化しているためとなります。株価下落局面では現金比率が高まります。今回シミュレーションした10年間で、現金比率は2020年3月のコロナショック時に最大で0.7程度まで高まりました。

 下のグラフはETF購入数量の推移です。

ETF価格が下落した場合購入するため数量が増え、ETF価格が上昇した場合現金との比率を保つため数量は減少します。2011~2020年はTQQQはとても良い期間だったので、基本的には現金化がすすみETF数量は順調に減少しています。

利回り

 下の表は資産推移です。

投資期間(年)資産額 (円)利益額 (円) 利回り
119,973,758-26,242-0.1%
226,227,6656,253,90731.3%
339,280,52113,052,85649.8%
449,999,19210,718,67227.3%
553,227,7153,228,5236.5%
659,259,1916,031,47611.3%
790,744,32231,485,13153.1%
885,335,532-5,408,790-6.0%
9139,108,64253,773,11063.0%
10237,825,863118,717,22271.0%

年間の区切りでみると資産額の最大減少率は-6%と、思ったほど高くありませんでした。

算術平均利回りは30.7%, IRRは41%でした。3年後には恩株化されています。

参考

下記エントリーにて、リバランス投資(取り崩しなし)の概要を紹介しています。

口座開設

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