購買力平価 (PPP) 2000-2020年版

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購買力平価 (PPP) 概要

 購買力平価は理論的な為替値です。FX自動売買を低レバレッジ・長期運用する場合、今後どのように為替値が推移するか、は重要です。為替値は超長期的には、為替値はPPP値に収束する、という考え方があり、今後の値動きを予測する上でPPP値は非常に有用です。

OECDは、購買力平価を公開しています。こちらのデータを基に2000年から2020年までの購買力平価を算出しました。

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過去10年間のPPP値

Year2011201220132014201520162017201820192020
EURUSD1.2811.2921.3241.3301.3241.3701.3931.3971.4001.406
GBPUSD1.4161.4251.4381.4321.4441.4521.4661.4551.4511.396
AUDUSD0.6620.6490.6910.6880.6780.6900.6820.6890.6800.684
NZDUSD0.6730.6690.6920.6940.6780.6940.6880.6900.6880.685
USDJPY107.5104.3101.3103.1103.4105.5105.4104.6103.4103.4
CADJPY86.783.882.883.882.987.486.987.385.286.3
CHFJPY76.977.077.280.483.787.889.389.689.590.4
EURJPY137.7134.7134.1137.0137.0144.6146.8146.2144.7145.4
AUDJPY71.167.770.070.970.272.871.972.170.270.8
NZDJPY72.369.770.171.570.173.272.572.171.170.9
GBPJPY152.2148.6145.7147.5149.4153.2154.5152.2150.0144.4
BHTJPY5.04.74.74.74.64.54.44.24.25.2
MEXJPY14.013.312.812.812.412.511.911.511.110.9
EURGBP0.9050.9060.9200.9290.9170.9440.9500.9600.9651.007
AUDNZD0.9830.9710.9990.9921.0010.9940.9920.9990.9880.998
EURAUD1.9361.9901.9151.9321.9521.9872.0422.0272.0602.056
USDCHF1.3971.3541.3121.2821.2351.2021.1801.1681.1551.144

ドルストレートペア 購買力平価

AUD/USD

 AUD/USDのPPPは2013年ころからほぼ一定しています。年平均為替値ともほぼ一致しています。

EUR/USD

 EUR/USDチャートは下落傾向なのですが、購買力平価は上昇傾向にあります。為替値が今後上昇していく可能性はあります。

GBP/USD

 値動きが激しいイメージのGBP/USDですが、購買力平価は安定していました。

NZD/USD

 NZD/USDのPPPは非常に安定しており、為替値とも近いです。レンジを形成しやすい状況となっていると思います。


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クロス円ペア 購買力平価

 クロス円ペアのPPPです。全体的に2013年を境に一定になる傾向があります。強かった円が弱くなってきているということだと思います。

AUD/JPY

 PPPは2013年を境に一定になっています。為替値はPPP値へ漸近していくと思います。

 CAD/JPY

CAD/JPYのPPPは2013年から一定です。為替年平均値はそれを先取りして2009年からほぼ一定になっています。レンジを形成しやすい状況となっていると思います。

CHF/JPY

 CHF/JPYのPPPはここ20年80-90で推移しています。スイスショックが起きた2014年あたりで為替値は上昇し、乖離しました。

EUR/JPY

 EUR/JPYのPPPは為替値より20円程度上です。

GBP/JPY

 2013年以降PPPは安定しています。2009年以降は為替値はPPP値のバンドに追随しているように見えます。2020年では、PPP値は為替値より上にいます。レンジを形成しやすい状況となっていると思います。

NZD/JPY

 PPPは2013年以降一定しています。年為替値もそれほど振れ幅なく漸近しています。CAD/JPYと同じく取り扱いしやすいペアに見えます。レンジを形成しやすい状況となっていると思います。

USD/JPY

 PPP値は2013年以降安定しています。また、為替値も2016年以降安定しています。レンジを形成しやすい状況となっていると思います。

MXN/JPY

 PPPはまだ下落傾向にあります。為替も一定のGAPを維持しながら下落しています。どこかのタイミングで為替値が上昇してクロスするのでしょうが、今の所その傾向は見られません。

THB/JPY

 THB/JPYのPPPは下落しつづけていますが、2020年に跳ね上がりました。為替値は上昇しつづけており、ここ数年のうちにクロスする可能性があります。

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その他 購買力平価

AUD/NZD

 AUZ/NZDのPPPはここ20年0.97-1.1程度で安定しています。為替値は1.0に反発線がありますが、PPPは1.0を切っています。どこかのタイミングで1.0を割ってもおかしくはありません。レンジを形成しやすい状況となっていると思います。

EUR/AUD

 EUR/AUDのPPPは上昇し続けています。今後レンジ相場に移行するかは難しいところです。

EUR/GBP

 EUR/GBPのPPPはゆるやかに上昇しています。

USD/CHF

 PPPは下落をつづけていますが、為替値は比較的安定しています。トレンドを見ると、為替値は今後上向くのではと考えています。

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